肺がんは、肺の細胞ががん化して異常に増殖する病気です。特に喫煙者に多くみられますが、非喫煙者でも発症することがあります。進行するまで自覚症状が少ないため、早期発見が非常に重要です。
初期には症状が現れにくいことが特徴ですが、以下のような症状が現れることもあります。
長引く咳(特に痰に血が混じる場合)
胸の痛み
息切れや呼吸困難
声のかすれ
体重減少や倦怠感
これらの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
喫煙(最大の危険因子)
受動喫煙(他人のタバコの煙)
大気汚染
アスベストや有害物質への暴露
家族歴や遺伝的要因
肺がんは早期に発見されれば、治療による治癒率が大きく向上します。
当院では、以下の検査により肺がんの早期発見に努めています。
胸部レントゲン検査
胸部CT検査(当院で導入)
必要に応じた精密検査や専門医への紹介
当院では最新のCT機器を導入しており、被ばくを抑えつつ高精度の画像診断が可能です。特に、喫煙歴のある方や50歳以上の方には年1回の胸部CT検査をおすすめしています。
肺がんの治療は、がんの種類や進行度により異なります。主な治療方法には以下があります。
手術
放射線治療
化学療法(抗がん剤)
免疫療法・分子標的治療
専門の医療機関と連携し、患者様一人ひとりに最適な治療をご案内します。
肺がんは「見つかったときには進行していた」というケースも少なく
少しでも気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
5年生存率 | ステージ1 | ステージ2 | ステージ3 | ステージ4 |
---|---|---|---|---|
(非小細胞) 肺がん | 82 | 53 | 30 | 9 |
(小細胞) 肺がん | 45 | 29 | 17 | 3 |
ステージ0(0期) がんが粘膜内(上皮細胞内)にとどまっており、リンパ節には転移していない状態
ステージ1 (Ⅰ期) がんが肺の中だけにあり、リンパ節への転移はない状態
ステージ2 (Ⅱ期) がんが近くのリンパ節に転移している状態、またはリンパ節転移はないが肺の中のがんが大きい状態
ステージ3(Ⅲ期) がんが肺の周りの組織や重要な臓器に広がっているか、離れたリンパ節にも転移している状態
ステージ4(Ⅳ期) 離れた臓器に転移していたり、胸水にがん細胞がみられたりする状態です。
FENO検査は、呼吸の中に含まれる一酸化窒素(NO)の量を測定する検査です。一酸化窒素は、気道に炎症があると増加する物質のひとつで、特に喘息の診断や治療効果の確認に役立ちます。
気道に好酸球性の炎症があるかどうか
吸入ステロイドなどの治療薬が効いているか
喘息かどうかの診断補助
咳が長引く原因が喘息かどうかの判断材料
検査はとても簡単です。
専用の機械のマウスピースをくわえます。
一定の速さでゆっくりと息を吐くだけで終わります。
検査時間は数分程度で、痛みや苦しさはありません。
FENO値(ppb) | 意味 |
---|---|
25以下 | 炎症の可能性は低い |
25〜50 | 中程度の炎症の可能性あり |
50以上 | 強い炎症がある可能性あり |
※結果に応じて、医師が治療方針を調整します。
喘息かどうかはっきりしない方
咳や息苦しさが長く続いている方
喘息治療中で薬の効果を確認したい方
当院では、FENO検査を導入し、より正確な診断と治療を提供しています。気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。