内科・循環器内科・消化器内科
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高コレステロール

高コレステロール血症とは?

高コレステロール血症とは、血液中のコレステロール(特にLDLコレステロール=悪玉コレステロール)の値が高くなる状態です。

放置すると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気のリスクが高まります。


原因について

高コレステロール血症の原因には、以下のようなものがあります:

  • 脂肪の多い食生活(揚げ物・ファストフード・お菓子など)

  • 運動不足

  • 遺伝的要因

  • 喫煙や過度の飲酒

  • 糖尿病や甲状腺機能低下症などの病気


症状はあるの?

高コレステロール血症自体には、発症するまで目立った自覚症状がありません。そのため、健康診断などの血液検査で発見されることが多く、**「サイレントキラー(静かな殺し屋)」**とも呼ばれています。


どんな検査をするの?

血液検査で、以下の項目を確認します:

  • LDLコレステロール(悪玉)

  • HDLコレステロール(善玉)

  • 中性脂肪(トリグリセリド)

  • 総コレステロール




治療と対策

  1. 食事療法
     ・脂質を抑えたバランスの良い食事
     ・青魚、大豆、野菜、海藻を積極的にとる
     ・甘いものやアルコールを控える

  2. 運動習慣
     ・ウォーキングや軽い有酸素運動を週3回以上

  3. 禁煙・節酒

  4. 薬物療法(必要な場合)
     ・スタチンなどのコレステロールを下げる薬を使用します


早期発見・早期対策が大切です

高コレステロール血症は、早めの対策で大きな病気を防ぐことができます。

健康診断の数値が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

薬物療法について

食事や運動などの生活習慣の改善を行ってもコレステロール値が十分に下がらない場合は、**お薬による治療(薬物療法)**が検討されます。患者さんの年齢、合併症の有無、動脈硬化のリスクに応じて、適切な薬を選択します。

主なお薬の種類

● スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)

最もよく使われるお薬です。
LDLコレステロール(悪玉)を下げる力が強く、動脈硬化の進行を抑える効果があります。

主な副作用:肝機能異常、筋肉痛など


● エゼチミブ

小腸でのコレステロールの吸収を抑える薬です。
スタチンと併用することで、より強い効果が期待できます。


● フィブラート系薬

中性脂肪(トリグリセリド)が高い方に用いられます。
HDLコレステロール(善玉)を上げる作用もあります。


● PCSK9阻害薬(注射薬)

新しいタイプのお薬で、非常に強力にLDLコレステロールを下げる効果があります。
スタチンが効きにくい方や、遺伝性の高コレステロール血症の方に使われます。


薬物療法のポイント

  • お薬は毎日継続して飲むことが大切です。

  • 定期的な血液検査で、効果や副作用を確認します。

  • お薬だけに頼らず、生活習慣の見直しも並行して行うことが必要です。


当院では、患者さんの体質や生活背景を踏まえて、副作用が少なく効果的なお薬を選択しています。

「薬を飲み始めたら一生やめられないのでは…?」と不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。てください